漢詩と中国文化
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陪族叔刑部侍郎曄及中書賈舍人至遊洞庭五首:李白


李白の七言絶句「族叔刑部侍郎曄及び中書賈舍人至に陪して洞庭に遊ぶ」(壺齋散人注)

  洞庭西望楚江分  洞庭 西に望めば楚江分る
  水盡南天不見雲  水盡きて 南天 雲を見ず
  日落長沙秋色遠  日は長沙に落ちて秋色遠し
  不知何處弔湘君  知らず 何れの處にか湘君を弔はん

洞庭湖の西を望めば楚江の流れがいく筋にも分かれている、その水が尽きるところ、南の空には雲ひとつ見えない、日は長沙のあたりに沈んで秋の色が深まる、かの湘君をどこに弔ったらよいのだろうか


李白は恩赦の知らせを受け取ると、長江を下って洞庭湖までやってきて、岳陽にしばらく滞在した。この詩はその折のもの。湘君とは洞庭ゆかりの伝説上の婦人。楚辞に見える。






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