漢詩と中国文化 |
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再和楊公濟梅花十絶其八:蘇軾を読む |
蘇軾の五言絶句「再び楊公濟の梅花に和す十絶 其八」(壺齋散人注) 湖面初驚片片飛 湖面初めて驚く片片と飛ぶを 樽前吹折最繁枝 樽前に吹折す最も繁き枝を 何人會得春風意 何人か會し得たる春風の意を 怕見梅黃雨細時 怕れ見る梅は黃に雨は細やかなる時を 気が付けば湖面には花びらが散り飛んでいる、酒樽を前にして葉っぱの良く茂った枝を折ろう、誰が春風の気持ちを察してやれるだろう、梅が黄ばみ雨が降り込めるのを見るのはいやなものだと 元祐六年(1091)、杭州在任中の作。楊公濟はこの時杭州通判(副知事)、詩を良くした人で、蘇軾は彼の書いた梅花の詩に和して十首の絶句を作った。 |
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