漢詩と中国文化 |
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灌園:陸游を読む |
陸游の五言律詩「灌園」(壺齋散人注) 八十身猶健 八十にして身猶ほ健なり 生涯學灌園 生涯 灌園を學ぶ 溪風吹短褐 溪風 短褐を吹き 村雨暗衡門 村雨 衡門暗し 眼正魔軍怖 眼正しければ魔軍怖じ 心安疾豎奔 心安ければ疾豎奔る 午窗無一事 午窗 一事無し 梨棗弄諸孫 梨棗 諸孫を弄す 80歳になっても身体は依然健全だ、この分では死ぬまで畑仕事が出来そうだ、すると溪風が短褐を吹き、村雨が衡門を暗くするだろう(灌園:畑の水やり) 眼力が確かなら魔物に取りつかれることもなく、心が穏やかなれば子どもたちも走り寄ってくる、昼の窓辺には何事もない、梨棗をおやつにして子どもたちと戯れよう 80歳の老齢になってなお健全に暮らしていられることを、陸游特有のおおらかさをもって歌っている |
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作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2009-2013 このサイトは、作者のブログ「壺齋閑話」の一部を編集したものである |