漢詩と中国文化
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黄鶴樓送孟浩然之廣陵:李白


李白の五言絶句「黄鶴樓に孟浩然の廣陵に之くを送る」(壺齋散人注)

  故人西辭黄鶴樓  故人西のかた黄鶴樓を辭し
  煙花三月下揚州  煙花三月 揚州に下る
  孤帆遠影碧空盡  孤帆の遠影 碧空に盡き
  惟見長江天際流  惟だ見る 長江の天際に流るるを

故人が西にあるこの黄鶴樓を辞して、花煙の春三月揚州へ向かって川を下っていく、船の影は遠のいて碧空の中に溶け込み、ただ長江が天と地の間に流れていくのが見えるのみだ


黄鶴樓は武漢にあった楼閣、仙人がここから鶴に飛び乗って天空に去ったという伝説がある、廣陵は揚州の別名。孟浩然との別れを、船が天空へと消え去っていくイメージに重ねたもので、すこぶる余韻の多い詩である






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