漢詩と中国文化 |
HOME|ブログ本館|東京を描く|水彩画|陶淵明|英文学|仏文学|西洋哲学 | 万葉集|プロフィール|BSS |
渓陰堂:蘇軾を読む |
蘇軾の七言絶句「渓陰堂」(壺齋散人注) 白水満時双鷺下 白水満る時 双鷺下る 緑槐高処一蝉吟 緑槐高き処 一蝉吟ず 酒醒門外三竿日 酒は醒む門外三竿の日 臥看渓南十畝陰 臥して看る渓南十畝の陰 谷川の清んだ水をたたえたところに二羽の鷺が舞い降り、エンジュの緑したたる木には一匹の蝉が鳴いている、門外には朝日が込めて昨夜の酒も醒めた、寝転がって谷の南の方角を見やれば樹木が十畝の陰を広げている 元豊8年、常州にあっての作。田園暮らしの気楽さがのびやかにうたわれている。 白水は済んだ水、三竿は日が高く上った様子。(午前8時頃をさす) |
前へ|HOME|蘇軾|次へ |
作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2009-2011 このサイトは、作者のブログ「壺齋閑話」の一部を編集したものである |