漢詩と中国文化 |
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詠懐其五:杜甫を読む |
杜甫の七言絶句「詠懐其五」(壺齋散人注) 諸葛大名垂宇宙 諸葛の大名宇宙に垂れ 宗臣遺像肅清高 宗臣の遺像肅として清高 三分割據紆籌策 三分割據籌策を紆(めぐ)らせ 萬古雲霄一羽毛 萬古雲霄一羽毛 伯仲之間見伊呂 伯仲之間に伊呂を見る 指揮若定失蕭曹 指揮若し定まらば蕭曹を失せん 福移漢祚難恢復 福移りて漢祚恢復し難し 志決身殲軍務勞 志決するも身は殲ぶ軍務の勞に 諸葛孔明の名は宇宙に垂れ、宗臣の遺像は肅として清高だ、三分割據の策を弄して、その姿は雲霄に鳳凰の羽を見るが如く崇高だ 伯仲の間に伊呂を見るようなその大志は、もし成功したならば蕭曹にも勝ったことだろう、だが運が移って天下を回復することはならず、志は高いながら身は軍務の労のために滅びてしまった 諸葛廟によって孔明の偉大さを回顧した歌。 |
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作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2009-2011 このサイトは、作者のブログ「壺齋閑話」の一部を編集したものである |