漢詩と中国文化 |
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君子于役:夫を思う(詩経国風:王風) |
君子于役 君子役に于(ゆ)く 不知其期 其の期を知らず 曷至哉 曷(いつ)か至らんや 鶏棲於塒 鶏 塒(ねぐら)に棲む 日之夕矣 日の夕べ 羊牛下來 羊牛下り來り 君子于役 君子役に于く 如之何勿思 之を如何ぞ 思ふこと勿らんや 君子于役 君子役に于く 不日不月 日ならず月ならず 曷其有遭 曷か其れ遭(あ)ふこと有らん 鶏棲于桀 鶏 桀(とや)に棲む 日之夕矣 日の夕べ 羊牛下括 羊牛下り括(いた)り 君子于役 君子役に于く 苟無飢渇 苟(しばら)く飢渇すること無からん わたしの夫は行役に駆り出され、いつ帰ってくるとも知れません、いつになったら帰ってこられるのでしょう 鶏がねぐらに住み、日も暮れれば、羊や牛もねぐらへと下りてきます、でも夫は戦場にあってここにはいない、どうしたら思わずにいられましょうか わたしの夫は行役に駆り出され、いつ帰ってくるとも知れません、いつになったら再び会えることでしょう 鶏が鳥屋に住み、日も暮れれば、羊や牛も小屋のほうへと下りてきます、でも夫は遠方にあってここにはいない、でもくよくよしすぎてやつれないように気をつけましょう |
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作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2007-2008 このサイトは、作者のブログ「壺齋閑話」の一部を編集したものである |