漢詩と中国文化 |
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古風其九「荘周夢胡蝶」:李白 |
李白の五言古詩「荘周胡蝶を夢む」(壺齋散人注) 荘周夢胡蝶 荘周胡蝶を夢み 胡蝶為荘周 胡蝶荘周と為る 一體更變易 一體 更(こもご)も變易し 萬事良悠悠 萬事 良(まこと)に悠悠たり 乃知蓬莱水 乃ち知る蓬莱の水の 復作清淺流 復た清淺の流れと作るを 青門種瓜人 青門に瓜を種うる人は 舊日東陵侯 舊日の東陵侯なり 富貴固如此 富貴固より此の如し 營營何所求 營營として何の求むる所ぞ 荘周は胡蝶の夢を見て、夢の中で胡蝶が荘周となった、ひとつのものが互いに変化しあい、万事はまことに極まりなく変化するのだ 東海の蓬莱の水も、めぐりめぐって浅い川の流れとなる、青門に瓜を植えている人を見れば、それはかつての東陵侯だ 富貴などこのようにはかないものだ、あくせくして求めるなど空しいことではないか 荘周の夢は「荘子」のなかに出てくる有名な寓話。李白はこれを物事が転変変化するさまにたとえている。 |
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作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2007-2010 このサイトは、作者のブログ「壺齋閑話」の一部を編集したものである |