漢詩と中国文化 |
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杜陵絶句:李白 |
李白の五言絶句「杜陵絶句」(壺齋散人注) 南登杜陵上 南のかた杜陵の上に登り 北望五陵間 北のかた五陵の間を望む 秋水明落日 秋水 落日明らかに 流光滅遠山 流光 遠山滅す 長安城の南杜陵の上に登り、そこから北のかた五陵の間を望む、川の流れに落日が反映し、流れ行くその光は遠い山々の間に消えていく 杜陵とは漢の宣帝の墓稜で長安の東南にある。小高い丘の上にあり、見晴らしが良いところだ。五陵は長安の北西咸陽原にある墓稜で、高祖劉邦ほか漢の五帝を祭っている。 李白は杜陵の上からはるか北の方向を望んだといっている。前景には長安の街並が広がり、遠景には五陵の輪郭が胃水の流れに映っていたことだろう。 |
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作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2007-2009 このサイトは、作者のブログ「壺齋閑話」の一部を編集したものである |