漢詩と中国文化 |
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東坡八首其二:蘇軾を読む |
蘇軾の詩から「東坡八首其二」 荒田雖浪莽 荒田浪莽たりと雖も 高卑各有適 高卑各々適する有り 下隰種亢余 下隰に亢余を種ゑ 東原蒔棗栗 東原に棗栗を蒔かん 江南有蜀士 江南に蜀士有り 桑果已許乞 桑果已に乞ふを許せり 好竹不難栽 好竹栽するに難からず 但恐鞭逸 但だ恐る鞭の逸するを 荒れた田んぼが広がっているが、それぞれの特性によって使い道はある、湿地帯には亢余を植え、東原には棗栗をまけばよい 江南に蜀の人が住んでいて、我が願いを入れて桑果の苗を分けてくれた、竹もいいのをもらったが、根っこがはびこるのが心配だ、 仍須蔔佳處 仍ほ須らく佳處を蔔し 規以安我室 規を以て我が室を安んぜん 家童燒枯草 家童枯草を燒き 走報暗井出 走って報ず暗井出でたりと 一飽未敢期 一飽は未だ敢て期せざれども 瓢飲已可必 瓢飲已に必とすべし とりあえず場所を占って、いいところに家を建てよう、家童が整地のために草を焼き、そのうち走ってきて井戸が涌いたと報告した 食料の確保はまだままならぬが、水はとりあえず確保できた |
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