漢詩と中国文化 |
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十七夜對月:杜甫 |
杜甫の五言律詩「十七夜月に對す」(壺齋散人注) 秋月仍圓夜 秋月仍ほ圓き夜 江村獨老身 江村獨り老ゆる身 捲簾還照客 簾を捲けば還た客を照らし 倚杖更隨人 杖に倚れば更に人に隨ふ 光射潛糾動 光は潛糾を射て動かしめ 明翻宿鳥頻 明は宿鳥を翻すこと頻なり 茅齋依橘袖 茅齋橘袖に依る 清切露華新 清切露華新たなり 十七夜の月はまだ丸い、その月を見上げながらひとり老いていく自分を感じる、すだれを巻き上げると光が部屋の中まで入り、杖をついて外を歩けば月光もともについてくる 月の光は明るくして水中の潛?も動き出し、いったん枝に休んだ鳥たちも翼を羽ばたく、自分のあばら家は橘袖に覆われているので、毎夜夜露にぬれるのがすばらしい キ州時代の作。中秋8月15日、16日、17日と月夜を立て続けに歌った連作の三作目。 |
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作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2009-2011 このサイトは、作者のブログ「壺齋閑話」の一部を編集したものである |